【グルメ漫画レビュー】女性のリアルな生活を描いた『いつかティファニーで朝食を』


出典:いつかティファニーで朝食を (著)マキヒロチ(著)

いつかティファニーで朝食を
月刊コミック@バンチで2012年から連載開始された漫画で2015年にはテレビドラマ化されました。

 

ストーリー


出典:いつかティファニーで朝食を (著)マキヒロチ(著)

『いつかティファニーで朝食を』の主人公はアパレル会社で働いている佐藤麻里子(さとうまりこ)。
まりこには一緒に暮らしている彼氏がいるのですが、1話からすでに彼氏と気持ちがすれ違って言い合いしている場面から始まります。言い合いになった原因が「朝ごはん」なのですが、微妙に彼氏に気持ちがわかってもらえないところやパワーのないケンカが「もう終わりだな」感が読み取れてリアルです。

漫画のタイトルに「朝食」がついているように出てくるグルメは朝食がテーマです。最初は『いつかティファニーで』がついているので高いおしゃれなカフェばっかり出てくるのかと思っていたら、男性でも入りやすい店や立ち食いもあって幅広いお店が紹介されていました。

この漫画には主人公のまりこ以外に友達のBAR店長・主婦・ヨガインストラクターの3人の女性が出てくるのですが、この4人の女性の生活や恋や仕事の悩みがリアルでグルメだけでなく女性たちの成長や変化も楽しめます。グルメ漫画はストーリーがあまりないから嫌いな人にもおすすめできるほどです。

 

丁寧に紹介される朝食


出典:いつかティファニーで朝食を (著)マキヒロチ(著)

『いつかティファニーで朝食を』の中に出てくるお店は実際にあります。例えば1話では千駄ヶ谷にある「Good Morning Cafe」がでてきます。2018年にオリンピックの開発によって閉店したようですが千駄ヶ谷以外にも早稲田や品川にもあるようなので今でも朝食が食べられますよ。
漫画ではお店の外観や内装から周りの街の雰囲気まで描かれているのでカフェの空気感が使わってきます。

グルメ漫画はイラストで美味しさを伝えないといけないのでイラストを補足するために過剰な食レポになってしまうことが多いのですが、『いつかティファニーで朝食を』では「おいしい」や「しあわせ」など抽象的な表現や「私好み」という意見が使われていています。「ふわふわ」や「トロトロ」などのオノマトペなども多く実際に言いそうなリアルな食レポをしています
「きちんと味が伝わるの?」と思いそうですがそんなに奇抜な料理が出てくることはなく味の想像がしやすく、料理のイラストもわかりやすいので食レポがなくても十分に伝わってきます。

また紹介した朝食のお店はコミックの最後に「ガイド」として丁寧に紹介されています。お店とグルメの写真に地図や営業時間まで細かくまとめられているので読みやすいです。登場人物が食べた料理の説明文はわかりやすくて読むだけで食べたくなってしまいます。
こういった本当のお店を紹介しているグルメ漫画のなかにはなんの情報も載っていない場合があるので、最後にまとめてあると実際に行ってみようと思わせてくれますよ。

 

少しずつ変わっていく女性たちの生活

『いつかティファニーで朝食を』の見どころは朝食だけでなく登場人物の女性たちのリアルな生活ですね。主人公のまりこは開幕彼氏の創太郎と別れます。この時の二人の言い合いやまりこの心情がリアルで「はぁー」とため息が出るほどです。

まりこ以外にも友達の女性3人の悩みもリアルで心の中で「わかるなぁ」と思えるストーリーになっています。
漫画では彼氏と別れたらかっこいい運命の男性があらわれたり、ケンカしたら前以上に仲良くなったりする流れが定番ですが『いつかティファニーで朝食を』では悩みが解決したと思ったら別の悩みが出てきたり根本的な解決はしていないけれど気持ちが軽くなるだけで前向きになれたりと、誰かの人生をそのまま映し出しているのかと思うほど現実味のある生活が描かれています。

このリアルな生活の中においしい朝食が出てきます。朝食で美味しいものを食べると「今日はいい一日になりそう」と思えるので、悩みを抱えている登場人物たちが美味しい朝食を食べて気持ちが明るくなるところや少し元気になるところは見ているこっちも明日の朝食は少し豪華にしてみようかなと思わせてくれます。

 

女性が共感できる漫画

『いつかティファニーで朝食を』はグルメ漫画には珍しく登場人物が多くまりこたちの今後の展開が気になる漫画です。漫画に出てくる朝食グルメは美味しそうで実際に出てくるお店が紹介されているので行ってみようかなと思いました。

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